「創業資金の考え方・集め方」のセミナーを8月29日にBTS-OFFICEセミナールームにて開催しました。
事業を始めるに当たって、どうしても資金というものが必要になってきます。自己資金で事業を始める、拡大できることに越したことはありません。しかし、どうしても必要なら、借りるか、公共の機関から補助してもらうか、投資を受けるかです。その中で、借りるについては、政府出資100%の日本政策金融公庫、そして、補助、助成してもらえるお金についてお話しました。
日本政策金融公庫
株式会社日本政策金融公庫法に基づく全額政府出資の金融機関であるため、新たに事業を始める方や始めて間もない方など、民間から融資を受けることが困難な創業者に積極的に融資を行っています。そんな日本政策金融公庫の特徴は・無担保融資が主体、・融資策は小企業中心で小口融資の専門店です。日本政策金融公庫側から見た融資のポイントを「人」=経営者、「モノ」=製品・サーピス、「金」=財務状況です。経営者が、自社の強み、弱みを把握して自社の製品・サービスについて語れるか、そして財務内容を正しく理解しているかがポイントとなります。
補助金・助成金
補助金・助成金は、融資と異なり、返済の必要のない資金です。全額とはいきませんが、もらえるお金なので、創業時は利用するに越したことはありません。
補助金は、事業に必要な設備投資、自社ホームページ作成費、販路開拓・拡大するための展示会費や広告費、商品開発のための研究費など、事業活性化を図るためのお金を一部補助するものです。申請して経済産業省又は地方自治体に採択される必要があります。そして採択されることにより、事業完了時にかかった費用の一部が補助されます。
助成金は厚生労働省が中心で雇用に関する助成です。従業員の教育や正社員化、育児休暇の増加、残業時間の削減を実現することでもらえる制度です。これらはいずれも、実施したところで、すぐには効果が表れない、それどころか当面はマイナスの影響が出るものです。しかい、それは長い時間をかけて徐々に効果が表れると考えられます。そして補助金と違い条件に合致していれば、原則、もらえます。
名刺交換会
セミナー終了後は、お酒を飲みながら、みなさん一時間ほど自分たちの事業について話の花を咲かせました。有意義な情報交換ができたと思います。
BTS インキュベーションマネジャー
中小企業診断士 川崎 佳朗